マネジメントの具体的な成功例

仕事場の雰囲気の良し悪しは100%リーダーで決まります。

 

なぜなら職場で最も接触回数が多いのはリーダーだからです。

 

単純接触効果(ザイオンスの法則)をご存じでしょうか?人は何度も見たり、何度も会うことで好感度が上がるという効果です。この時リーダーがイライラした態度ならリーダーでは無く「不機嫌」に人は関心が寄せられ、「不機嫌なリーダー」の誕生です。

 

逆に「機嫌が良いリーダー」であれば単純接触効果で好感度が上がり、周りの部下はリーダーのために自分で仕事を率先して行ってくれるので当然業績が上がります。

 

ある離職率の高い飲食店では安定した作業人数が確保出来ないため、お客様からの注文に対して「人員不足で作れない商品があります、申し訳ございません」と謝ってばかりの店がありました。店は不衛生で汚れており、作業員のモラルも低いままでした。

そこに新任の店長が異動して来ました。上層部からは店舗の立て直しと損益改善。店舗内運営ではスタッフのコミュニケーション不足解消と不公平雇用問題。それに対し新任店長の行った行動は「機嫌が良い」というだけでした。ただ機嫌が良いでは無く「いつも機嫌が良い」のです。

人員不足に対してはメニュー商品を減らして原材料を高回転させることで作業性を向上させ、儲け率をアップ。店長が率先して掃除をしているので従業員はクリンリネス(磨き続ける)を維持するだけで職場が綺麗になり、客数増・売上増に繋がりました。

 

従業員も新しい店長を支持することで次第にコミュニケーション不足が解消されていきました。最初は不平不満を店長に言いまくり、過去を遡って不公平感をエリアマネージャーに訴えました。当然店長はエリアマネージャーに呼び出され叱責を受けましたがそれでも笑顔で話しを聴いていると家庭内でのコミュニケーション不和が原因であると判明。精神的な行き場の無い愁訴は店舗での店長の笑顔の承認によって徐々に浄化され気づけば、みんな職場に来るのが楽しみになっていました。

 

最初に行うべきは他人ではなく自分のマネジメントです。全て機嫌よく、笑顔で行います。掃除する時も笑顔。挨拶も笑顔。怒られて嫌なことがあってもすぐ笑顔に戻る。たったこれだけでマネジメントは必ず上手くいきます(業務改善・数字改善はスキルが別途必要)みんな自分を必要としてる場所を好きになる。店長はそういう場所を作ればいいと考察します。

 

結論、全ての職場の人間関係の不穏・不和は店長の(自分)マネジメント不足が原因です。店長が無能ならまだしも有能で自分の機嫌が取れないお子様上司が日本にはかなりの数で存在します。作業員の顔を見れば店長がマネジメント出来ているかどうかは一目で判ります。職場を好きになってもらう努力をすれば数字は必ず後から付いてきます。

 

機嫌の良い自分を好きになりましょう。