日本の教育がおかしい理由③

日本人の共通マインドは「損失回避」である。リスクを取らないことが最大のリスクであるにも関わらず。

 

なぜなら日本の教育がリスクを取ることを悪と教え込んでいるからである。

 

①欧米は「罪」の文化、日本は「恥」の文化

ルース・ベネディクト著作:不朽の名作「菊と刀」には欧米は「罪」の文化で自分より上位互換の神に許しを請うことで浄化される。これに対し、日本は罪を「恥」として物凄く重たい枷を与えることで罪を犯すことを極端に思い留ませる文化になった。これにより日本人には成功する喜びより、失敗して恥をかくことを恐れる人の方が多くなることで予め挑戦することを辞めてしまう傾向が強くなった「どうせ自分には出来ない」

 

②やりたいことをやらせてもらえない子供は頑張ってる友達を認められない

親や教師にやりたくても「お前には向いてない」「どうせできっこない」と言われた子供は自己肯定感が強くない限り、他人の成功が素直に認められません。相手をライバルとして認める場合は、ライバルの強み・弱みの対策を講じることで自分のスキルを向上させることが出来ます。相手を認められない場合は、原因他責思考で相手の良いところや癖を見抜くことが出来ないので実力差がより広がっていくばかりです。

 

③教育の根幹を見直す時期に入っている

時代の流れが早いのに学校教育のやり方が前時代的であると考察します。学力向上がKPI(重要業績評価指標)なら学校は要りません。自宅+タブレットの学習で十分です。学校が勉学以外で学ぶべきは問題解決スキルです。集団行動で起こる摩擦や軋轢を解決した成功体験が社会に出た時の自分の指標になるからです。教育者のすべきことはリスクを取る行動を促し、ビフォーアフターを生徒にフィードバックすることでレジリエンス再帰力)を身につける手助けをすることと考察します。

 

ユダヤ聖典「タルムード」にノーペイン・ノーゲインとあります。「痛みを伴わない教えは学びにならない」という意味です。失敗からしか学べない。手塚治虫だってエジソンだって成功体験の何倍も失敗をしています。成功体験ばかりに目を向けては進歩はありません。失敗(痛み)を多く得た人は他人の失敗(痛み)を受け入れる大きな器を得ることが出来ます。人生に失敗はありません。「親」と「教育者」が失敗を「恥」と思い込んでいるから子供もそのマインドを受け取ってしまうのです。

 

子供が悩んでいたら親の失敗談を話してあげましょう。